この報告のYouTubeはこちら → https://www.youtube.com/live/Lf5nHcq8how?si=dgvNc8oXp9r3afe6
令和6年12月5日 環境・安全安心特別委員会
議案一覧
議案1:災害時におけるキッチンカーによる食事の提供等に関する協定の締結
概要
本協定は、災害時に避難所で温かい食事を提供するため、一般社団法人フードトラック駆けつけ隊と台東区が協力体制を構築するもの。平常時には防災訓練や区主催行事への協力も行う。
背景
災害時、避難者の心身の健康維持や避難生活の質向上が求められる中、迅速に食事を提供する仕組みが必要。他自治体でも同様の協定が進んでおり、本区も導入を検討。
期間
協定締結予定:令和6年12月下旬
予算
本協定に伴う直接的な費用は記載なし。ただし、防災訓練や区主催行事への協力時に必要な経費は区で負担する可能性あり。
質疑
委員:災害発生時のキッチンカーによる温かい食事の提供は心理的ケアとして重要だ。他の自治体でも同様の協定を結んでいるところはどのくらいあるのか。また、駆けつけ隊と連携している区はどこか。 危機・災害対策課長:23区のうち4区が同様の協定を締結している。駆けつけ隊と連携している区は世田谷区である。
委員:首都直下地震などの際、キッチンカーは首都圏以外からも駆けつけられるのか。 危機・災害対策課長:首都圏では約650台のキッチンカーが活動しており、全国的には約3,000台が登録されている。
委員:大規模地震時に車両の通行許可証の発行が必要になると思うが、その体制はどうなっているのか。 危機・災害対策課長:通行証(標章)は事前申請または発災後に申請可能である。
要望
大規模災害時のキッチンカー導入について、迅速かつ効率的な通行許可証の発行手続きの整備を進めてほしい。 平常時や区内イベントでのキッチンカー活用を通じて、災害時の円滑な運用に備えてほしい。
議案2:台東区花と緑の基本計画中間のまとめ
概要
「台東区花と緑の基本計画」の中間改定版として、令和7年度からの5年間を対象とする緑化推進計画をまとめたもの。緑地の保全、住民参加型の緑化活動促進、新規事業の導入が含まれる。
背景
地球温暖化や都市化による緑地の減少を背景に、台東区では緑被率や緑地率の維持・向上が求められている。現行計画の枠組みを踏襲しつつ、新たな社会動向や住民意識を反映させるための改定。
期間
計画対象期間:令和7年度~令和11年度
予算
具体的な予算額の記載なし。ただし、新規事業や充実事業には森林環境譲与税などの活用を予定。
質疑
委員:新規事業である自然体験ツアーについて詳しく教えてほしい。 環境課長:令和6年度から開始された「多摩の森」活性化プロジェクトの一環で、檜原村や奥多摩町での森林散策や間伐材を使用した工作を含むツアーを実施している。今年度は6回予定されており、定員を上回る応募があり抽選となっている。
委員:姉妹都市を活用した植林体験を計画に取り入れることは可能なのか。 環境課長:現時点では「多摩の森」活性化プロジェクトに注力しているが、姉妹都市との連携についても情報収集を進め、検討している。
要望
花と緑を増やすだけでなく、管理が難しくなった場合の対応策(例:改修・リサイクル等)を計画に盛り込んでほしい。 植林体験の機会を姉妹都市とも連携して広げ、交流を促進する取り組みを進めてほしい。 台東区の緑化推進において、樹木の保護や住民意識の醸成をさらに強化してほしい。