活動報告

ガバメントクラウドとは、自治体の行政システムを標準化し、共通のクラウド環境で運用する仕組みです。これには、大きく2つのメリットがあります。

ガバメントクラウドとは、自治体の行政システムを標準化し、共通のクラウド環境で運用する仕組みです。これには、大きく2つのメリットがあります。

まず1つ目は、ベンダーロックが外れることです。
これまで自治体ごとに独自のシステムを構築し、特定のベンダー(システム提供会社)に依存していました。これが「ベンダーロック」と呼ばれる状態で、他の会社に変更することが難しく、費用も高止まりしがちでした。しかし、ガバメントクラウドを活用すれば、システムの標準化が進み、より自由な競争が生まれるんです。
ただ、現状ではベンダー各社が非常に忙しく、すぐにこの仕組みがフルに機能するわけではありません。しかし、今後はより多くの選択肢が生まれ、自治体がコストを抑えつつ最適なシステムを選べるようになると期待されています。

2つ目は、自治体間の比較が容易になることです。
例えば「健康診断の受診率」を見てみましょう。台東区では20数%ですが、荒川区は30%。一方で、全国平均は**7.4%とかなり低く、最も低い自治体では2.3%**というデータもあります。こうした数値を全国規模で比較できるようになると、どの自治体の取り組みが効果的なのかが可視化され、政策立案の参考になるんです。

さらに、受診率の高い自治体では、医療費が低い傾向があるかもしれないし、逆に介護関連の助成(車椅子や手すりの設置補助など)が少ない可能性も考えられます。つまり、データを分析することで、ある政策がどんな影響を及ぼしているのか、相関関係が見えてくるわけです。こういう統計分析を活用すれば、政策の効果をより明確に測定し、行政が無駄なく動けるようになります。

めっちゃ面白い世界ですよね! 私はこうしたデータ活用には大きな期待を寄せています。

もちろん、システムトラブルや、現在ガバメントクラウドで採用されている*4社のクラウドサービス(AWS、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloud)が同時に停止するリスクもゼロではありません。しかし、災害時のデータ復旧が容易になるメリットもありますし、むしろ行政サービスの安定性が高まる可能性が大きいと考えています。

大事なのは、負の側面ばかりに目を向けるのではなく、「この仕組みをどう活かしていくか?」を考えること。未来の行政は、データをうまく使いこなせるかどうかがカギになります。私は地方議員として、より良い社会の実現に向けてしっかり取り組んでいきますので、皆さんも「こんなデータの活用ができるのでは?」というアイデアがあれば、ぜひ教えてください!

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