デジタル大臣はドクターヘリで有名な医師の松本尚氏がなります。
医療とデジタルが進んでいきそうです。
ちょっと順を追って話させてください。
台東区の人口は今後も増える。
台東区の将来人口の推計によると、令和22年(2040年)には人口が約22万7千人になる見込みです。
令和3年(2021年)からおよそ2万3千人増える計算です。
内訳では、
0歳から14歳の子どもは 約5,000人増加
15歳から64歳の働く世代は 約12,000人増加
65歳以上の高齢者も 約6,500人増加
子どもも増えるし、高齢者も増える。
これからは、すべての世代が共に暮らす地域社会をどう支えるかが問われています。
私の意見としては、「健康を守る仕組みが必要」と考えています。
人口が増えることは喜ばしい一方で、健康をどう守るかが大きな課題になります。
働く世代が増えると、生活習慣病の予防や子育て期の保健支援がより重要になります。
高齢化が進めば、慢性疾患の重症化を防ぐことや、介護と医療の連携が欠かせません。
つまり、「予防 → 受診 → 治療 → 介護」までを切れ目なくつなぐ仕組みが必要だと思います。
そして、その中心となるのがかかりつけ医。
そこに「デジタルの力=医療DX」を掛け合わせていくことが、これからの時代の鍵になります。
医療DXとは? 何が変わるのか? 今回の今回のデジタル大臣に思うこと
「医療DX」というのは、医療や健康の情報をデジタルでつなぐことです。
厚生労働省は、2025年から「電子カルテ情報共有サービス」をスタートさせます。
2030年までに、全国すべての医療機関が連携できるようにするという大きな目標を掲げています。
この仕組みでは、次のような情報が安全に共有されます。
健康診断の結果
診療情報(病名・検査結果・投薬内容)
アレルギーや感染症などの注意情報
今までは病院ごとにバラバラに管理されていた情報を、ひとつの仕組みでつなぐことができるようになります。
まさに「医療のインフラ」です。
どんなメリットがあるのか?
かかりつけ医が、この全国共通システムを通して健診の結果を見られるようになると、
受診していない人には「健診を受けましょう」と声をかけ、
健診で異常があった人には「早めに検査を受けましょう」と促すことができます。
つまり、健診と診療をデータでつなぐことで、途切れない健康サポートができるようになるんです。
検査の重複も減り、薬の飲み合わせも安全にチェックできる。
救急の現場でも、過去の情報がすぐに確認できる。
区民の皆さんの命を守るうえで、非常に大きな意味を持ちます。
私はこういったことが力強く前に進むこと、すんごく楽しみにしています。